ダイエットに効果的な糖質の摂り方

糖質というと、真っ先にご飯・パン・麺があがるでしょうか。
数年前から、糖質オフという言葉が流行っていますが、
糖質が身体の中でどうなっているのかまで、理解している人は少ないように思います。
糖質は、砂糖だけでなく、でんぷんにも多く含まれます。
でんぷんを多く含む、ごはん、パン、麺、イモ類など、糖質が多い炭水化物を食べると、
糖質はそのままエネルギーとして使われるのではなく、
体内で分解され、「単糖」という最小単位になり、消化吸収されます。
でんぷんは、多糖類という鎖状になっていますが、
それが酵素の働きによって、十二指腸へ到達する頃には
たったの数個しか連なっていない状態の二価糖、オリゴ糖にまで分解されます。
その後、小腸まで辿り着いた糖は、αグルコシダーゼという分解酵素によって、
最終形である「単糖(ブドウ糖や果糖)」にまで分解されます。
ここでようやく吸収されて、エネルギーとして活用されるのです。
糖質は、たんぱく質や脂質と違って、すぐ使えるため、
人間にとって欠かせない、なくてはならないエネルギーなのです💦
また、エネルギーとして活用されるだけでなく、筋肉などにも蓄えられます。
これも人類が飢餓を乗り切るために進化してきた証。
しかし現代は、飽食の時代
エネルギーとして使い切れず、筋肉などに蓄えたとしても、まだ糖が余ってしまう状況・・・
そこで、最終的に、この余った糖が「脂肪」として蓄えられてしまうから太るのです。
若い頃はどんどんエネルギーとして活用できていましたが、
中年になるとお肉がつきやすくなるのは、需要と供給のバランスが崩れているからです。
ですが、極端に糖質を遠ざけて、糖質不足になると、
疲れやすくなったり、体力の低下を感じることになるという弊害もあります。
流行にのった糖質オフ生活は、大変危険です!
効果的にダイエットしたい方は、急に糖質を遠ざけるのではなく、
量を加減して、減らしすぎないようにしましょう。
適度な量は個人にもよりますが、ダイエット中ならば、私のお薦めは昼と夜ごはんに、
めざめ玄米(発酵発芽玄米)ごはんなら、お茶椀に軽く1杯(1日量だと2杯位)だと思います。
健康で美しく痩せるためには、暴飲暴食を控えると共に、
極端な糖質オフではなく、適度な質の良い糖質が必要です!